9 流行も人気も、知らなくちゃ!

仕事に無関係でも、アンテナをはっておくことがヒントに

流行を追いかける必要はないと私は思っていますし、人気商品をこぞって手に入れることも、あんまり私は好きではありません。
というのも、ジーンズショップをしていた頃、流行のジーンズをたくさん品揃えしていたものの、裾広がりのジーンズブームが去ったとたん、お客さまがパッタリ来なくなってしまった経験があるからです。その危機を乗り越えた方法はあとで書くとして、ここでは流行を追わなくても、知っておくことがニーズを知るヒントだというお話です。
なぜ人気があるのか、そこには必ず何か時代背景や、ちゃんとした理由があるんです。

私は20歳で上京し、英会話教室を開いていたのですが、アフターファイブの英会話クラスに来る人がだんだん減ってしまって困っていました。

商社と契約をしていたのですが、皆さん仕事が忙しく、夕刻に仕事を切り上げて英会話を習う時間をつくるのが難しかったのでしょう。
その頃、近所の喫茶店ではモーニングサービスが人気でした。朝、喫茶店に入ると、サラリーマン風のスーツ姿の男性が、コーヒーを飲み、トーストを食べながら、新聞や雑誌を読んでいます。早朝なのに、意外にも眠そうにしている人は少なく、新聞から情報を収集したり、手帳に何か書き込んだりして、仕事をする気満々に見える人が多かったのです。
私は、ピンときました。朝なら仕事に追われる前なので、まだ心の余裕もあるでしょう。頭の回転もきっといいでしょうから、英語がすっと頭に入り、能率も上がるのではないか、と思いました。

そこで、英会話クラスの時間帯を変えて、会社に行く前の早朝に「モーニング英会話」を始めました。これは当の私も驚くくらいの人気でした。

その後、早朝エアロビクスやスポーツジムがブームになったこともありました。仕事で疲れたあとに汗を流すよりは、朝、汗を流してシャワーを浴びてからすっきりした頭で仕事をするという人が増えたからでしょう。
これは時間帯を変えてみる、というアイデアですが、流行商品やサービスがなぜ人気なのかという理由を考えてみると、その時代のニーズが見えてくることはよくあります。だからこそ、流行を無視しないで、アンテナをはっておくことも必要なんですね。

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